事務所ブログ

2013年11月20日 水曜日

一票の格差是正訴訟・最高裁大法廷判決

 柏の弁護士の山田智明です。

 本日、最高裁大法廷は、昨年12月16日に実施された衆議院選挙選挙についての一票の格差是正訴訟について、「違憲状態」との判決を下しました。
 高裁段階では、14件が違憲(うち2件は選挙無効という判決)、2件が違憲状態で合憲の判断は1件もなかったことから、今回の判断でも、最低でも違憲状態の判決が出るというのは予想されたことでした。
 もっとも、高裁段階では、違憲の判断の方が多く最高裁でも違憲の判断が可能性も指摘されていましたが、結局、違憲状態という判断にとどまりました。これは、格差是正に向けた国会の取り組みについて不十分ながら認めたものですが、今後も、格差是正に向けた取り組みをするよう注文をつける内容になっています。

 ここで簡単に用語の説明すると、「違憲状態」というのは、憲法に適合しない状況であるが、これを合理的な期間内に是正していないとはいえない場合であり、「違憲」というのは、憲法に適合しない状況で、これを合理的な期間内に是正しなかった場合に使用されます。
 違憲の場合には、無効となるのが原則ですが、選挙の場合には、無効とすることによる混乱を避けるために「事情判決の法理」という法の一般理論により、選挙は違法であると宣言しつつ選挙の効力は有効とする考え方がとられることが多く、今回の最高裁判決の反対意見も、そのような立場をとっています。

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投稿者 山田智明弁護士

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