事務所ブログ

2013年6月30日 日曜日

改正労働契約法の概要

 柏の弁護士の山田智明です。

 今回は,昨年改正された労働契約法の改正部分について,簡単に解説したいと思います。

 法改正の内容は,無期労働契約への転換,雇い止め法理の法定化,不合理な労働条件の禁止の3点になります。

 1つ目の内容は,有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えたときは,労働者の申し込みにより期限の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換することができます。

 2つ目の内容は,有期労働契約の雇い止めを一定の場合に認めないという判例法理が形成されていたことから,これを法律上明記したものです。

 3つ目の内容は,有期労働契約と無期労働契約との間に,期限の定めがあることによる不合理な労働条件の差を設けることを禁止するものです。

 この中で,一番,批判が多いのは,1つ目の内容です。これによって,かえって,雇い止めが増えるといった批判や懸念もあります。
 また,入口規制(有期労働契約の締結事由を制限する規制)が導入されなかった点や、通算契約期間に算入されない空白期間を導入した点など,有期労働者の保護によって不十分な点もあります。
 しかし,今回の改正内容は,有期労働者の雇用の安定させ,不合理な処遇改善に向けた内容を含むことから,その良い面が活かされる運用が積み重ねされていくことが望まれます。
 また,無期労働契約への転換を潜脱する目的の雇い止めや空白期間の利用に対しては,これを阻止する運用を蓄積していく必要があるのではないかと思います。

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投稿者 山田智明弁護士

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